こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。
今回は、全10回でお届けする連載の第3回目です。テーマは「ロボアドバイザー(ラップ口座)」についてお話しします。
これまでの連載でもお伝えしてきた通り、私の投資の基本スタンスは「まずは少額で、リスクを抑えながらやってみる」というものです。新しく登場した金融サービスや投資手法に対して、まずは自分の手で少額から試してみて、自分に合うかどうかを体感的に確かめるアプローチを取ってきました。
今回ご紹介するロボアドバイザーも、まさにその好奇心と「やってみたい」という思いからスタートした取り組みの一つです。
■ ロボアドバイザー(楽ラップ)を始めたきっかけ
私がラップ口座のサービスを試してみたのは、2016年の夏頃のことでした。利用したのは楽天証券が提供する「楽ラップ」というサービスです。
ラップ口座(ロボアドバイザー)とは、投資家一人ひとりのリスク許容度や投資目的に合わせて、アルゴリズム(AIやプログラム)が自動で最適な資産配分(ポートフォリオ)を提案し、実際の運用やリバランスまでをすべてお任せで代行してくれるサービスです。
当時の私は、全自動でロボットが運用してくれるという先進的な仕組みに強い興味を持ちました。また、自分自身では手を出していなかった「国債などの債券」にも幅広く分散投資をしてくれるため、「プロやロボットがどのように資産を分散するのか、自分の運用の参考にしたい(お手本にしたい)」という期待もありました。
運用資金としては、はじめに10万円を投入し、その後に5万円を追加しました。合計15万円という、万が一失敗しても生活に大きな支障が出ない少額からスタートしたのも、いつもの私のやり方です。
■ ファイナンシャルプランナー視点でのロボアドバイザー解説
ここで、ファイナンシャルプランナーの視点から、ロボアドバイザーというサービスのメリットと注意点(デメリット)を整理しておきます。
まず大きなメリットは「手間がまったくかからない」点と「精神的な負担が少ない」点です。
通常、自分でインデックスファンドなどを組み合わせて運用する場合、半年に一度や一年に一度など、崩れた資産配分を元に戻す「リバランス」という作業が必要になります。ロボアドバイザーはこれをすべて自動で行ってくれるため、投資に時間を割けない多忙なサラリーマンにとっては非常にありがたい仕組みです。
一方で、最大の注意点は「手数料(運用コスト)」です。
サービスによって異なりますが、預けている資産に対して年率0.7%〜1.0%程度の手数料がかかるケースが一般的です。一般的なインデックスファンドの手数料(信託報酬)が年率0.1%〜0.2%以下で買える時代においては、この手数料の差は長期的には決して小さな額ではありません。自力で分散投資やリバランスができる人にとっては、コスト高に感じられる部分でしょう。
■ 実際の運用成果と解約を決意した理由
私自身の楽ラップの運用結果ですが、ほったらかしにした状態で2022年12月時点には評価額が19万円前後で推移していました。元本15万円に対してプラスの収益で推移していましたので、資産運用の成果としては悪くない結果となりました。
しかし、私は最終的にこのラップ口座を解約することにいたしました。
解約に至った理由は大きく分けて3つあります。
1つ目は、やはり先ほど申し上げた「手数料の高さ」です。運用の手軽さは魅力的であるものの、長期的に資産を増やしていくうえで年率0.715%(固定報酬型)の手数料を払い続けることに、疑問を感じるようになったからです。
2つ目は、「自分自身の全体資産との兼ね合い」です。私の場合、株式のほかに現物の不動産や個別株も所有しています。自分自身のポートフォリオ全体を見たとき、金融資産のほんの一部(10数万円分)だけをロボアドバイザーの中でいくら綺麗に分散投資したところで、自分の総資産のバランス(アセットアロケーション)が整うわけではないということに気づいたのです。

※この図はイメージです。実際の割合とは異なります。
3つ目は、情けない話ですが、当初目的としていた「分散投資のお手本にする」という作業を、結局自分自身があまり実践しなかったという点です。自分自身のズボラさを再確認する結果となりました。
■ 「やってみた」からこそ得られた貴重な気づき
最終的に解約という形にはなりましたが、放置しておいてプラス収益で終えられたため、経験としては満足しています。何よりも、実際に自分のお金を投入して運用してみたからこそ、「全自動運用の利便性」と「手数料の負担感」、そして「自分の総資産全体でのアセットアロケーションの重要性」を実感として学ぶことができました。
投資初心者の方や、仕事が忙しく資産運用のリバランスに一切時間をかけたくないというサラリーマンにとって、ロボアドバイザーは「資産運用の第一歩」として非常に優れた選択肢になり得ます。
大切なのは、最初から完璧な選択を求めすぎないことです。少額でチャレンジしてみて、自分にとって使い勝手が良いか、手数料に見合う価値を感じられるかを確かめてみる。もし合わないと感じたら、私のように途中で解約して別の手法(例えばシンプルなインデックスファンドの積立など)へ資金を移動させれば良いだけのことです。
こうした小さな実験の積み重ねが、自分に最も合った投資スタイルを形作り、将来のFIRE達成への確実な糧となります。
次回は「私の投資歴(4)FXと暗号資産編」をお届けします。過去の失敗事例や激しい値動きとの付き合い方について、失敗談も含めてオープンにお話しします。
本ブログでは、皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

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