こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。
今回は、全10回でお届けする連載の第9回目です。テーマは「自己投資と資格取得」についてお話しします。
一般的な資産運用の文脈では、資格取得や学び直し(リスキリング)は「自分の市場価値を高めて収入を増やすための自己投資」と位置づけられることが多いかと思います。
しかし、私自身の正直な感覚をお伝えすると、これまで取得してきた数々の資格をそれほど大層な「投資」とは捉えていません。高尚なスキルアップやキャリアアップを目指して猛勉強したというよりは、「興味本位」や「業務上の必要性」、あるいは「趣味」の延長線上で、軽いフットワークでチャレンジしてきた結果に過ぎないからです。
今回の記事では、私がこれまで挑戦してきた資格取得のリアルな裏側と、それが結果として現在の不動産経営や資産運用にどのように役立っているのかについてお話しします。
■ 不動産経営と資産運用に直結した資格たち
これまでに取得した資格の中で、現在の資産形成に最も大きく貢献してくれたと感じているのが「日商簿記3級」です。
2012年に取得したのですが、当時すでに収益不動産(中古ワンルームマンション)を所有し、確定申告を行うようになっていたため、「大家として最低限の会計知識は必要だろう」と考えたのがきっかけでした。ニンテンドーDSの学習ソフトを購入し、ゲーム感覚で仕訳をポチポチと入力しながら勉強したのを覚えています。
私自身、数字には決して強い方ではありません。しかし、簿記3級の知識を身につけたことで、不動産事業の確定申告(青色申告)がスムーズに行えるようになっただけでなく、勤め先の会社の財務諸表や、個別株投資における企業の決算書を多少なりとも理解できるようになりました。お金の流れを構造で把握する力がついたことは、投資家として大きな財産になっています。
また、一番直近で取得したのが「FP技能士(ファイナンシャルプランナー)」です。2021年に3級を取得し、2023年に2級に合格しました。
過去に損害保険会社に勤務していた経験があり、保険については勉強しなくてもほぼ100%の正解率で、投資の経験から不動産に関しては多少馴染みがありました。しかし、その他の金融知識については学習が必要です。
分厚いテキストや問題集をじっくりやり込むような勉強法は昔から苦手で、受験勉強でも赤本をやったことがありません。そのため、問題集は買いながらも、通勤時間にYouTubeの解説動画を視聴したり、スマホの無料問題集アプリで隙間時間にポチポチ解いたりするスタイルで試験に臨みました。
結果は、学科試験が60点満点中36点(正答率60%)、実技試験が50点満点中30点(正答率60%)という、合格ラインちょうどギリギリの得点でした。自分の中では「60%だけ2級FP技能士」という自負ですが、ギリギリであっても合格は合格です。体系的にマネープランや税制、年金、不動産の知識を再整理できたことは、自身のFIRE戦略を練るうえで大きな力となっています。
その後すぐにAFPの通信教育を受講し、取得しています。
このほか、「証券外務員(1種・内部管理責任者)」や、2012年に2回目の挑戦で取得した「貸金業取扱主任者」、仕事用に取得した「ビジネス実務法務3級」、アンチマネロンに関するものなど、金融・法律系の資格もいくつか保有しています。
■ 興味と勢いでチャレンジした多彩な資格
一方で、資産運用とは一見関係のない、純粋な興味や必要性に駆られて取得した資格もたくさんあります。
例えば運転免許では、10代で原付と普通車を取得した後、40代になってから「どうしても110ccのスーパーカブに乗りたい」という思いが抑えきれなくなり、教習所に通って「自動二輪(小型AT限定)」を取得しました。
また、マンションの管理組合で必要になって講習を受けた「甲種防火・防災管理者(2017年)」、オンライン講習で取得できると知って勢いで申し込んだ「食品衛生責任者(2022年)」、将来セミリタイアした後にアルバイトでも使えそうだからという理由で取得した「危険物取扱者(乙種4類・2023年)」などもあります。
学生時代には、ほとんど勉強もせずに行政書士試験を受けて当然のように不合格になった苦い経験もあります。現在は「宅建士(宅地建物取引士)」へのチャレンジも考えていますが、不動産のプロ資格だけにハードルが高く、挑戦前から少し諦めモードが入っているのが正直なところです。
■ 完璧を目指さず「まずはやってみる」精神の重要性
こうして振り返ってみると、私の資格取得の歴史は決して人様に自慢できるような立派なものではありません。「資格を取って劇的に年収を上げてやる」といった野心があったわけでもなく、活かしきれていない資格もたくさんあります。
しかし、ファイナンシャルプランナーの視点からお伝えしたいのは、完璧な成果を期待して最初から構えすぎる必要はないということです。
投資や副業と同じく、自己投資や勉強においても「興味を持ったら、まずは少額や少ない負担でやってみる」というフットワークの軽さが何より大切です。
途中で投げ出してしまったり、合格ラインギリギリの成果であったりしたとしても、挑戦したプロセスの中で得た知識や経験は、決して無駄にはなりません。簿記3級の知識が不動産経営を助け、FP2級の知識が老後資金や税金の最適化に役立っているように、点と点がいずれ結びついて自分自身の資産形成を支える武器になりえます。

「失敗してもいいから、まずはチャレンジしてみる」。この前向きな姿勢を持ち続けることこそが、自分自身の可能性を広げ、最終的にFIREや経済的自立という目標を引き寄せる一番の近道なのだと感じています。
次回は、いよいよ本連載の最終回(第10回)です。これまでの25年間の投資経験を総括し、サラリーマンとしての収入減少や起業への挫折から見えた自分自身の適性、そして不動産とペーパーアセットを軸とした「サイドFIREへの道」についてお話しします。
本ブログでは、皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。
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