家計の株式・投資信託500兆円時代とは? 第2回:一般家庭が投資を始めたリアルな理由と心理

FIRE

こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。

前回は、家計の金融資産2351兆円のうち、リスク資産が500兆円を超えた事実と、強力な制度である新NISAの広がりについてお話ししました。

家計の株式・投資信託500兆円時代とは? 第1回:家計資産2351兆円の実態とNISAの役割
家計の金融資産が2351兆円となる中、株式と投資信託の合計が500兆円を突破しました。新NISAの拡充など、日本人が預金中心から投資へとシフトしている背景を解説し、FIREを目指す方に資産形成の現在地をお伝えします。

しかし、国がいくら非課税の制度を便利にしても、人はなかなか自分のお金を動かそうとはしないものです。今回は、なぜごく普通の家庭が投資を始めたのか、そのリアルな背景を見ていきます。

■ 投資は平均的な会社員に浸透している

投資と聞くと、まとまったお金がある高所得者が行うものというイメージを持つ方もまだいらっしゃるかもしれません。しかし、日本証券業協会の調査データを紐解くと、新しい風景が見えてきます。

2024年1月からスタートした新NISAの口座を開設した人のうち、個人年収が500万円未満の層が全体の66.9パーセントを占めています。

また、保有している金融資産が500万円未満という方も39.2パーセントに上ります。

有価証券保有者全体の推計平均年収額も下がってきており、このデータが示すのは、投資が平均的な年収水準の会社員にまで深く浸透し、投資の大衆化が進んでいるという事実です。

■ 投資を始める最大の目的は「老後不安」

彼らが大切なお金を投資に回し始めた最大の目的は、老後の生活資金づくりであり、回答の63.4パーセントと圧倒的多数を占めました。

次いで、生活費の足しや、旅行、教育資金などが続いています。給料が大きくは上がりにくい中、将来の不安を少しでも減らすため、自ら動き出している人が増えています。

■ 現状維持バイアスを凌駕するインフレの足音

人間には本来、今の状態を変えたくないという現状維持バイアスや、利益を得る喜びよりも損失を過大に恐れる損失回避性という心理があります。

これまでは投資は価格変動リスクがあるというイメージが、このバイアスを強固にしていました。

しかし、モノの値段が継続的に上がるインフレーションの足音を現実のものとして感じて、その壁を乗り越える人が続出しています。

正確には「乗り越えざるを得ないくらいインフレに不安を感じている」のかもしれません。もしこのまま金利の低い預金だけで将来に備えようとしたら、私たちの購買力はどうなるのでしょうか。

FIREを目指す私たちはもちろんですが、これからの時代を生き抜くサラリーマンにとって、投資を選択肢の一つとして持っておくことは、心の安定にもつながるはずです。

次回は、私たちが投資をしやすい環境を作ってくれた、ネット証券と低コスト投信の存在について解説します。

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