家計の株式・投資信託500兆円時代とは? 第4回:データで読み解く家計資産610兆円増の内訳と富の自己増殖

FIRE

こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。

前回までは、私たちが投資を始めやすくなった背景や、ネット証券などのインフラ面の変化についてお話ししました。

家計の株式・投資信託500兆円時代とは? 第3回:ネット証券と低コスト投信がもたらした投資環境の変化
ネット証券の売買手数料無料化や、投資信託の信託報酬の劇的な低コスト化がいかに私たちの資産形成を有利にしたかを解説。FIREを目指すサラリーマンがこの恵まれたインフラを活用し、投資環境の恩恵を受ける理由をお伝えします。

今回は、日本全体で家計のお金がどれくらい増え、その中身がどう変わっているのかを、実際のデータで確認してみましょう。

■ 10年間で家計資産は610兆円増加

第1回の記事と重複しますが、日本銀行の資金循環統計を見ると、ここ10年で驚くべき変化が起きています。10年前の2015年末、日本の家計が持つ金融資産の総額は1741兆円でした。

それが2025年末には2351兆円に達し、過去最大を更新しています。引き算をすると、この10年間で日本の家計金融資産は約610兆円も増えているのです。

■ 資産増加の主役は株式と投資信託

この増えた610兆円のうち、何が一番伸びたのでしょうか。現金や預金も902兆円から1140兆円程度へと増えていますが、増加の主役と言えるのは株式と投資信託です。

これらリスク資産の合計は、10年前の258兆円から507兆円へと、およそ249兆円も増加しています。絶対的な増加額でも預金と同等以上の伸びを示しており、成長スピードの面では10年間で事実上倍増しています。

■ 労働の富を変換し自己増殖させる

このデータから読み取れる大切なポイントは二つあります。一つは、私たちが日々の仕事で汗水流して得た給料の一部を、銀行の預金ではなく、株や投資信託というリスク資産へと明確に振り向け、富の形を変換しているということです。

そしてもう一つは、投資に回されたお金が、ただ貯められただけでなく、市場の成長や複利の波に乗って、投資した元本以上のスピードで大きく育っているという事実です。

自分自身が労働で稼ぐだけでなく、お金にも働いてもらう自己増殖の仕組みを持っているかどうかで、10年後、20年後の資産の伸びは大きく変わってきます。

貯蓄型から投資型へと資産の持ち方を変えた人たちが、実際にその恩恵を受け始めていることが、数字にもはっきりと表れているのです。

あなたの資産は今、しっかりと働いてくれているでしょうか。少しずつでも、お金に働いてもらう仕組みを作ることが、インフレ時代を生き抜く鍵となります。

次回は少し視点を変えて、国や企業は豊かになっているのに、なぜ私たちの給料や生活の豊かさは上がりにくいのか、その構造的な理由に迫ります。

本ブログでは、皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

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