こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。
連載第2回となる今回は、『DIE WITH ZERO』が提案する「お金の有効活用」について、より具体的な数字の考え方やFIREとの関連性を、ファイナンシャルプランナーの視点から考えていきます。
「資本回収係数」とは
本の中では数字を前面に出していない(もちろん、図や表でしっかり表現されています!)とはいえ、FPが学ぶ基本的な考え方がベースになっています。その一つが「資本回収係数」という考え方です。
こういった例があがっていました。老後に30万ドルを30年間で使いたいと考えたとします。この時、貯金箱に30万ドルを丸々貯めておく必要はありません。運用利回りが年利3パーセントだと仮定すると、スタート時点の資金は約21万ドルちょっとあれば、運用しながら取り崩していくことで、30年間でちょうど使い切る(ゼロにする)ことができるのです。ざっくりとした説明にはなりますが、これが資本回収係数の考え方に基づいた資産の取り崩し方です。
ここでは、1000万円を年率3.0%で運用しながら30年間で取り崩していく場合のシミュレーションをしてみました。毎年50万円以上使えそうですね。

「老後2000万円問題」の新しい捉え方
この考え方は、日本のサラリーマンの皆さまが以前耳にした「老後2000万円問題」などにも当てはめることができます。
65歳時点で2000万円が必要だと言われていますが、もし退職後も資産を運用しながら大事に使っていくのであれば、必ずしもその年齢の時点で2000万円満額の現金を用意しておかなければならない、というわけではないという考え方ができます。
ただ、生活費が高騰している昨今では「とても2000万円では足りない」という意見もありますし、「いつまで(何歳まで)生きるのか」といったコントロールが難しい問題もありますが・・・
4%ルールとFIREのスタートライン
この考え方はFIREを目指す上でも非常に重要な示唆を与えてくれます。FIREの界隈では「4%ルール」という有名なガイドラインがあります。これは、生活費を投資元本の4%以内に収めれば、資産を減らすことなく生活できるという、基本的に「元本を維持する」ことを想定した考え方です。
しかし、『DIE WITH ZERO』の「生きているうちに使い切る」という考え方を取り入れるとどうなるでしょうか。元本を維持する必要はなく、もう少し多めに取り崩してもいいかもしれないと考えることができます。
取り崩し額を増やせるということは、FIREをスタートするために必要な目標資産額を少なく見積もることができるということです。完全な資産維持にこだわらず、計画的な取り崩しを前提とすることで、FIREのスタートはぐっと楽になっていくと思います。FIREとは「経済的な自由」を導き出すものです。この機会に、ご自身にとっての「経済的自由の定義」をもう一度考え直してみてはいかがでしょうか。
「50代で1億円の資産があるが、FPに相談したら『仕事を辞めるには不安が残る』と言われた」という記事を目にしたことがあります。ちょっと失礼な言い方になりますが、そのFPはよっぽど心配性なのでしょう。または相談者がかなりの浪費家だと思います。もちろん不安が完全にゼロになることはありませんが、かなり(私にとっては無視できるレベルまで)小さくなると考えます。ぜひ不安が残る根拠を知りたいものです。
FP-kawaの計画
アラフィフのFP-kawaは、サラリーマンとしての仕事を少しづつセーブし始めています。また、これからの10年間で資産の構成をシフトしようと考えています。具体的には収益不動産を売却し、国内外の株式・投資信託を増やしていく予定です。より手間がかからない手法により、運用しながらも、少しづつ「使う」ことを意識するフェーズに移行しているということですね。
本ブログでは、「資本回収係数を使って計算してみた」といった皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

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