米国高配当ETF「HDV」新NISA除外の衝撃とFIREに向けた新戦略 第4回:対策2・再投資型ファンドと自動取り崩しの活用

NISA

こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。

前回はHDVのNISA除外を受けた対策として、定期的に配当金を受け取ることができる商品をご紹介しました。

米国高配当ETF「HDV」新NISA除外の衝撃とFIREに向けた新戦略 第3回:対策1・HDVに代わる四半期分配型ETFの選択肢
HDVの新NISA対象外を受けて、高配当投資を続けたい方向けの代替ETFをFPが提案します。VYMやSCHD、DIVBなど、年4回の配当機会があり、新NISAで買える四半期分配型ETFの特徴を解説します。

連載の最終回となる第4回は、HDVのNISA除外を受けた「対策2」として、配当金を受け取らずにファンド内で自動的に再投資される商品を活用する戦略について解説します。

再投資型ファンドのメリット

FIREを目指す資産形成期のサラリーマンにとって、分配金を出さない「再投資型」の投資信託は非常に有力な選択肢です。

再投資型の商品には、コストが安いというメリットがあります。一般的に、米国ETFに比べて日本の低コストなインデックスファンドは購入時の手数料がかからず、運用中の信託報酬も低く抑えられています。

また、分配金を受け取るたびに税金が差し引かれる配当型の商品と違い、再投資型はファンド内でそのまま再投資されるため、資産を効率よく増やすことができます 。

配当投資の本質と複利効果

金融理論から見ると、配当を受け取るとその分だけ株価の基準値は下がります 。

これは会社の資産から個人の手元へ価値が移転しているだけであり、全体の資産額が増えているわけではありません 。資産形成期においては、複利効果を活かして資産全体のトータルリターンを最大化させる視点が大切です。

資産形成期に最適な、新NISAで人気のインデックスファンド3選

資産形成期にある皆さんが、新NISAを活用して効率的に資産を拡大するのに適した「再投資型」のインデックスファンドを3つ紹介します。いずれも多くの投資家から支持されている実績のある商品です。

1つ目は、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。

これ一本で、日本を含む全世界の先進国・新興国の株式市場に分散投資できます。新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の両方で高い人気を誇る、資産形成の王道的な選択肢です。

2つ目は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。

米国の主要企業500社に投資するファンドで、世界経済を牽引する米国経済の成長を享受したい人に人気です。全世界株式よりも少しリスクを取って高いリターンを狙いたい人に向いています。私は積立投資枠でこの商品を購入しています。

3つ目は、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」です。

米国市場全体(小型株から大型株まで)に投資するファンドで、S&P500よりもさらに広範な分散投資が可能です。こちらも両方のNISA枠で活用でき、時間を味方につけた複利運用に適しています。

自動取り崩しサービスで擬似的な配当を作る

しかし、やっぱり将来リタイアしたときに毎月の現金収入が欲しいという方も多いと思います。その不安を解消するのが、ネット証券を中心に整備されている「自動・定期売却(取り崩し)サービス」です。

このサービスを利用すれば、自分が設定した金額や口数を、毎月自動的に売却して現金化することができます。

自分で保有株の一部を売るという手間や心理的抵抗なしに、実質的に毎月配当と同じような形で口座に現金を受け取ることが可能になります。

まとめ:環境の変化に負けない資産形成を

全4回にわたり、HDVの変更とNISA除外の背景、そしてFIREに向けた具体的な対策を解説してきました。

金融商品の仕様や国の制度は時に変化しますが、それに振り回されず投資の本質を理解しておくことが何より大切です。

配当重視の代替ETFを選ぶか、効率重視の再投資型ファンドを選ぶかは皆さんの状況次第です。正しい知識を武器に、変化に柔軟に対応しながら、FIREという目標に向かって着実に資産形成を進めていきましょう。

本ブログでは、皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

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