「金利のある世界」への転換期を賢く生きる〜第4回 待機資金の運用〜

資産を増やす考え方

こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。

これまで3回にわたり、金利上昇局面における実質金利の考え方、定期預金の活用法、そして個人向け国債の魅力についてお伝えしてきました。

連載の締めくくりとなる第4回では、意外と見落とされがちな「待機資金」の運用について解説します。

■証券口座の「眠るお金」を働かせよう

FIREを目指して資産運用に取り組んでいるサラリーマンの皆さまの多くは、ネット証券などの口座を開設し、投資信託や株式の買い付けを行っていることでしょう。

その証券口座の中に、買い付けを待っている現金や、受け取ったままの配当金・分配金が、そのまま「眠って」はいませんか。

実は、証券口座内に置いてあるだけの現金には、通常ほとんど金利が付きません。

これからの金利上昇局面においては、この「わずかな資金」をいかに効率よく働かせるかが、長期的な資産形成のスピードを左右する隠れたポイントになります。

■国内MMFは安全な待機資金の預け先

まず検討したいのが、日本円の待機資金の預け先として活用できる「国内MMF(マネー・マネー・ファンド)」です。

MMFは投資信託の一種で、主に格付けの高い公社債や短期の金融商品で運用されるため、極めて安全性が高いのが特徴です。

かつての超低金利時代には、国内MMFは運用難から募集を停止しているケースが目立ちましたが、金利のある世界への転換に伴い、その活用価値が再び高まっています。

証券口座に現金を置いておく代わりにMMFに振り向けることで、元本の安全性を維持しつつ、市場金利に応じた利回りを得ることが可能になります。

いつでも解約して投資資金に充てられる流動性の高さも、サラリーマン投資家にとっては大きな利点です。

■少額でも即座に再投資

複利効果を最大化する 次に考えたいのが、受け取った配当金や分配金の「再投資」です。

株式や投資信託から支払われる配当金は、FIRE後の生活費の柱となる重要なものですが、資産形成の段階においては、これらをいかに早く運用に回すかが複利効果を最大化する鍵となります。

しかし、配当金の額が少額である場合、通常の株取引(100株単位など)には資金が足りず、次の投資機会を待つ間に資金が寝てしまうことがよくあります。

そこで活用したいのが、100円から投資信託を購入できるサービスや、1株から日本株に投資できる「単元未満株(サービス名は証券会社により異なります)」の仕組みです。

たとえ数百円、数千円の配当金であっても、即座に投資信託の買い増しに充てたり、高配当株を1株ずつ買い足したりすることで、1円も休ませることなく「お金に働いてもらう」状態を作り出すことができます。

こうした細かな積み重ねが、数年、十数年というスパンでは大きな差となって現れます。

■米国株投資家は「外貨MMF」を忘れずに

さらに、米国株や米国ETFに投資されている方は、米ドルでの配当金も発生しているはずです。

外貨で受け取った配当金を円に替えて引き出すには為替手数料がかかるため、そのまま外貨で再投資を待つのが一般的ですが、この期間も「外貨MMF(米ドルMMFなど)」を活用することを忘れないでください。

私はメイン口座として楽天証券を利用しています。楽天証券では、2025年12月より米国株式の配当金や売却代金で米ドル建てMMFを自動買付することが出来るようになりました。

このサービスを一度設定すれば、あとは手間無く米ドル建てMMFを購入することができます。さらに保有するMMFは米国株の買付に利用できます。

そのまま再投資できるため、手間なくドルベースの運用が可能です。

米ドルの金利は円よりも高い水準にある(2026年4月現在)ため、待機期間中に相応の利回りを得ることができます。

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