NISA まだ始められていない人へ 第2回:つみたて投資枠と成長投資枠の違いと活用法

NISA

■ さらなる資産拡大や個別戦略に向けた「成長投資枠」

ある程度運用の経験を積んだ方や、本業のボーナスなどでまとまった資金を一度に運用したい場合には、「成長投資枠」が活躍します。

成長投資枠の魅力は、なんといってもその選択肢の広さにあります。

つみたて投資枠では購入できない、個別の日本株や米国株に投資をすることが可能です。

応援したい企業や、将来的な成長が見込める企業の株式を保有することで、投資信託以上の値上がり益を狙うことができます。

また、配当金を重視した高配当株投資を取り入れることも可能です。さらに、成長投資枠で個別株を購入すれば、条件に応じて株主優待を取得できるという、つみたて投資枠にはないお楽しみもあります。

定期的に非課税で配当金を受け取れる仕組みを作ることは、FIRE達成後の生活費を補うという観点からも非常に魅力的な選択肢となります。

ただし、成長投資枠は自由度が高い反面、自己責任の度合いも強くなります。

個別株は投資信託に比べて価格の変動が大きく、企業の業績悪化によって資産が大きく目減りするリスク(元本割れのリスク)も高まります。

また、まとまった金額を一括で投資する際、購入したタイミングが市場の高値掴みになってしまうリスクもあります。

そのため、成長投資枠でより高度な投資に挑戦するときは、それぞれの商品のリスクとリターンを深く理解し、慎重に見極める必要があります。

将来の利益が保証されているわけではないことを、常に念頭に置いておきましょう。

「成長投資枠で積立投資枠と同じものを購入する」という手もあります。商品選定に悩むことがないので、こちらも有力な方法ですね。

■ FIREを目指すサラリーマンのための新NISA活用戦略

経済的自立と早期リタイア(FIRE)を目標に掲げるサラリーマンの皆さまにとって、この2つの枠をどのように配分すべきでしょうか。

おすすめの基本戦略は「つみたて投資枠で土台を固め、余裕資金や経験に応じて成長投資枠をトッピングする」というハイブリッドなアプローチです。

まずは、つみたて投資枠を使って、毎月無理のない金額から全世界や全米の株式に連動するインデックスファンドの積立を始めましょう。これで長期的な資産の中核(コア)を作ります。

その上で、本業の手取り収入からさらに余裕資金が生み出せるようになったり、投資の勉強を進めて知識が身についてきたりしたら、成長投資枠を使って日本の高配当株やETFなどを少しずつ買い足していく周辺(サテライト)の運用を検討します。

このように、守りの資産と攻めの資産を組み合わせることで、リスクを抑えながら効率よく全体の資産を拡大させていくことが可能になります。

もちろん、無理をして成長投資枠を使う必要は全くありません。

生涯限度額の1800万円すべてをつみたて投資枠のインデックスファンドだけで埋めるという戦略も、非常に合理的で洗練された手法の一つです。

ご自身の投資に対するリスク許容度や、運用のために割くことができる時間に合わせて、最適なバランスを見つけていきましょう。

どちらを選ぶにしても、生活資金や近い将来に使う予定のあるお金には手をつけず、必ず長期の余裕資金で運用することが鉄則です。

次回のお知らせ

今回は、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の違いと、それぞれの特徴に応じた活用戦略についてお話しいたしました。

2つの枠の特徴を理解することで、ご自身の目指すFIREへの道のりがより具体的になってきたのではないでしょうか。

次回は、実際にNISAを始めるにあたって最も重要となる「失敗しない金融機関と投資商品の選び方」について詳しく解説いたします。

証券会社による違いや、数ある投資信託の中からどのような基準で銘柄を選べばよいのか、具体的なチェックポイントをお伝えします。

本ブログでは、皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました