こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。
今回は全5回の連載として、近年労働市場で大きな話題となっている「静かな退職(クワイエット・クイッティング)」という働き方について取り上げます。
FIREを目指す過程で、今の会社との距離感や日々の働き方に悩む方は少なくありません。
第1回となる本記事では、「静かな退職」の本来の意味と、データから見える日本の会社員のリアルな実態、そしてそれがFIREに向けた歩みとどのように結びつくのかを解説します。
話題の「静かな退職」とは?その本来の意味
「退職」という言葉が使われていますが、これは実際に企業と雇用契約を解除して会社を辞めるわけではありません。
静かな退職とは、従業員が雇用契約で定められた必要最低限の業務のみを忠実に遂行し、自発的な超過労働や、職務記述書に記載のない追加的な役割の引き受けを意図的かつ能動的に拒絶する状態を指します。
これは、仕事を人生の中心に据えて過剰な努力や自己犠牲を美徳とする「ハッスル・カルチャー」への参加を拒否する行動でもあります。
具体的には、無給の残業を行わない、業務時間外のメールチェックや電話対応を拒否する、社内の自発的な委員会活動から距離を置くといった形で表れます。
この言葉が世界的に広まった契機は、2022年に動画プラットフォームのTikTokで米国の24歳のエンジニアが「仕事はあなたの人生そのものではなく、人間としての価値は労働によって定義されるものではない」と語りかけた動画であり、若い世代から多くの共感を集めました。
一見すると単なる怠慢のように思われがちですが、学術的な研究では、従業員が自らの精神的・肉体的リソースを保護し、私生活とのバランスを維持するための「能動的かつ意図的な自己管理の試み」として再評価する動きもあります。


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