50代からの戦略的FIRE〜第2回:65歳までを乗り切る。退職金を活用した「ブリッジ戦略」

FIRE

不足分はどうする?「収入の複線化」への第一歩

毎年の取り崩し額が約209万円となる一方で、想定される年間の基礎生活費が400万円だとすると、毎年約191万円の不足が生じます。

ここで重要なのは、「だからFIREは無理だ」と諦めることではありません。

完全な不労所得だけで生活する「Fat FIRE」には届かなくとも、不足する191万円(月額約16万円)を別の手段で稼げれば、資産の枯渇を防ぎながら持続可能な生活が成立します。

この不足分を補うための具体的な手段として、不動産賃貸業によるインカムゲインや、過去の経験を活かしたスモールビジネス(起業)、あるいは週に数日だけ働くパートタイム労働などを組み合わせる「サイドFIRE」や「バリスタFIRE」という選択肢が浮上してきます。

退職金運用の最大の罠「暴落リスク」の回避

ペーパーアセットの運用において最も警戒すべきなのが、「収益順序のリスク(暴落リスク)」です。

退職直後の数年間に株式市場の大暴落が起き、資産価値が大きく目減りした状態から生活費を取り崩すと、その後の市場回復期においても元本が小さすぎて資産が回復不能になる危険性があります。

この致命的なリスクを回避するためには、退職金を一度に全額投資するのではなく、数年に分けて時間分散を図ることが鉄則です。

また、暴落時には投資資産の取り崩しを停止し、手厚く確保しておいた現金(先ほどの例では500万円)のみで数年を凌ぐ「バケツ戦略」を採用することが絶対的な防衛策となります。

次回は、不足する生活費を補う強力な手段となり得る、退職金を使った不動産投資に潜む罠と、成功に導くための資金管理について解説します。

本ブログでは、皆さんからのコメントをお待ちしています。どうぞよろしくお願いします。

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