配当金でかなえるFIREの道 〜第7回

FIRE

第7回:FIREを目指すための「コア・サテライト戦略」とは?

前回は具体的な準備についてお話ししました。証券口座の開設は進んでいますよね?

いよいよ今回から、資産形成の核心である「投資」の世界に足を踏み入れていきます。「何を買えばいいのか分からない…」そんな不安を抱えている方も多いと思います。
そこで今回は、大きな失敗を避けながら着実に資産を築いていくために有効な「コア・サテライト戦略」について解説します。

投資で失敗しないための「3つの分散」

まずは投資の基本中の基本、「分散投資」について知っておきましょう 。分散投資は、 投資リスクを抑え、資産運用の安定性を高める手法です。

「2025年9月に日本のA社の株式を購入した」という例があるとします。

  • 2025年9月(時間)
  • 日本(地域)
  • A社の株(資産)

購入した翌月に不祥事が起こり、A社の株が暴落したといった場合のダメージが大きそうですね。もちろん、A社の株価が大幅に上昇して一攫千金!ということもありえます。この「プラスとマイナスの幅が大きい」ことが「リスクが高い」状態です。
リスクに対する考えは人それぞれで、一攫千金を狙うもの良いと思います。ただ、FIREを目指す場合には「生活していく(または生活の足しになる)だけの資産を作る」ことが目的ですので、大幅なマイナスになってしまうのは良くないでしょう。やはり分散投資をオススメします。

  • 資産(種類)の分散: 株式、債券、不動産など、値動きの異なる資産を組み合わせる。
  • 地域の分散: 日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパなど世界中に投資を分ける。
  • 時間の分散: 毎月コツコツ同じ金額を買い続ける「積立投資」を行う。

言い換えると、「タイミングを複数に分け、複数の資産や地域に分散して投資する」ことになります。これを実現するのが「投資信託を毎月積み立てする」です。毎月積み立てるための準備は、前回の記事(こちら)で紹介しました。次は資産や地域の分散です

攻めと守りのバランスが取れた「コア・サテライト戦略」

さて、分散投資を具体的にどう実践するか。そこでおすすめなのが、「コア・サテライト戦略」です 。あなたの資産全体を、中心となるコア(中核)と、その周りを固めるサテライト(衛星)の2つに分けて考える戦略です。

  • コア(資産の70%〜80%): ポートフォリオの土台となる「守りの運用」部分です。長期的に安定したリターンを目指すため、「全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500(米国優良企業500社)」といった、広範囲に分散された低コストのインデックスファンドを選びます 。
  • サテライト(資産の20%〜30%): ポートフォリオにプラスアルファのリターンや、今回の目的である「配当金」を加えるための「攻めの運用」部分です。ここに、個別企業の高配当株や、J-REIT(不動産投資信託)などを組み入れていきます 。

この戦略の良い点は、「資産全体の成長」と「定期的な配当収入」という、FIRE達成に必要な2つの要素を、リスクを管理しながらバランス良く追求できることです。

コア部分でどっしりと資産の土台を築き、サテライト部分で目標達成のためのスパイスを加える。この考え方を持っていれば、投資先の選択で大きく道を踏み外すことはありません。

「コア」部分を具体的に見てみよう

では、守りの要となる「コア」には、具体的にどのような商品があるのでしょうか。主に「投資信託」という、様々な株式の詰め合わせパックのような商品を選びます。守りとはいえ、平均で年間4%以上のパフォーマンスのある商品です。

代表的な投資先①:全世界株式(オール・カントリー)
その名の通り、これ一つで世界中の国々(先進国から新興国まで)の株式にまとめて投資ができるインデックスファンドです。世界経済は長期的には成長を続けていく、という考えに基づいています。具体的な商品名でいうと「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」などが挙げられます。

<メリット>
究極の「地域の分散」が実現できる(とはいえ、アメリカの企業が中心)
特定の国が不調でも、他の国がカバーしてくれるため、リスクを抑えやすい。
世界の経済成長の恩恵をまるごと受けられる。

代表的な投資先②:S&P500
こちらは、アメリカを代表する優良企業約500社の株価を元に算出される株価指数に連動するインデックスファンドです。AppleやMicrosoft、Amazonなど、皆さんが知っているグローバル企業が多く含まれています。具体的な商品名では「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が代表的です。
<メリット>
GAFAMに代表されるような、世界経済を牽引する力強い企業の成長に乗ることができる。
これまで高い成長実績を誇っており、今後も期待が持てる。

どちらが良いかは一概には言えませんが、究極の分散を求めるなら「全世界株式」、アメリカの成長力に期待するなら「S&P500」が選択肢になります。どちらの指標においてもたくさんの商品が販売されていますが、「手数料が安い」「規模が大きい」の2点だけはしっかりとチェックする必要があります。迷ったら「eMAXIS Slim」が冠されているものを選べば大失敗はしません。

次回のお知らせ

次回は、サテライト部分で活躍してくれる、配当金生活の主役たちを具体的に紹介していきます。まずは「夢の配当金生活へ!ポートフォリオを彩る日本の高配当株とJ-REITの魅力」と題して、私たちに身近な日本の投資先にスポットを当てます。

今回は「分散させる」ことが大事というお話をしました。なお、「自分の労働力だけに収入を得る手段を頼る」というのも大きなリスクです。体調を崩して働けなくなることも十分に考えられますし、務めている会社が倒産してしまうかもしれません。そんなときに複数の収入源を持っていることはリスク低減につながります。投資を始めた(始めようとしている)皆さんは、すでにリスク低減の一歩を踏み出しています!

「私は〇〇という投資信託を買っています!」「コアだけでもいいんじゃないの?」などのコメント大歓迎です。よろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました