第9回:VYM・HDV・SPYDを徹底比較!あなたに最適な米国高配当ETFはどれ?
FIREブログ連載、第9回です。 前回は、サテライト資産として日本の高配当株とJ-REITをご紹介しました。
今回は、視野を世界に広げて、ポートフォリオのサテライト部分を強化してくれる力強い味方、「米国高配当ETF」にスポットライトを当てます。特に、日本の投資家からも人気がある代表的な3つのETF、VYM、HDV、SPYDを比較解説します。
なお、米国高配当ETFを購入するには、通常の証券口座に加えて**「外国株式口座」**を開設する必要があります。その意味では、前回(第8回)ご紹介した日本の高配当株やJ-REITよりもほんの少しハードルが高いかもしれません。
人気の御三家!VYM・HDV・SPYD
数ある米国高配当ETFの中でも、特に人気の高いのがこの3つです。それぞれに個性があり、あなたの投資戦略に合っものを選ぶことが大切です。
| ティッカー | VYM | HDV | SPYD |
| イメージ | バランスの王道 | 質実剛健な守備職人 | 高利回り特化のアタッカー |
| 特徴 | 約400銘柄に幅広く分散。トータルリターンも安定的 。 | 財務が健全で、配当の持続性が高い約75銘柄に厳選 。 | S&P500の中から配当利回り上位80銘柄に均等投資 。 |
| 想定利回り | 約3.0% | 約3.7% | 約4.5% |
| メリット | ・分散性が最も高い ・トータルリターンが安定的 | ・質の高い銘柄構成 ・景気後退局面に比較的強い | ・3つの中で最も高い利回りが期待できる |
| デメリット | ・利回りは他に劣る | ・銘柄数が少なく、セクターに偏り | ・値動きが激しく、暴落時の下落率が高い傾向 |
まずは用語から
ETF(上場投資信託) 「Exchange Traded Fund」の略です。日経平均株価やS&P500といった特定の指数に連動するように作られた、**「投資信託と株式のいいとこ取り」**をしたような金融商品です。1つのETFを買うだけで、たくさんの企業に分散投資できる点が投資信託のようであり、証券取引所に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムで売買できたり、指値注文が可能である良さも持っています。
ティッカー 金融商品取引所に上場している個別株やETFを識別するためにつけられた短いアルファベットの記号です。日本の証券コードが4桁の数字(例:トヨタ自動車 7203)なのに対し、米国ではアルファベットが使われます。証券会社のアプリなどで銘柄を検索する際に、このティッカーを入力するのが最も早く正確な方法です。
あなたに合うのはどのタイプ?
- VYMがおすすめな人: 「まずは手堅く始めたい」「利回りだけでなく、株価の成長も重視したい」という方。ポートフォリオの安定感を高めたいなら、まず最初に検討すべき王道のETFです 。
- HDVがおすすめな人: 「目先の利回りよりも、配当の持続性や企業の質を重視したい」という方。ディフェンシブな銘柄構成は、長期的な安心感につながります 。
- SPYDがおすすめな人: 「多少のリスクは覚悟の上で、とにかく高い配当収入を追求したい」という方。その高い利回りは、FIRE達成までの期間を短縮してくれる強力な武器になり得ますが、市場が荒れた時の値動きの大きさも覚悟しておく必要があります 。
まずは王道のVYMを軸に考え、もし利回りに物足りなさを感じるなら、HDVやSPYDを少し加える、という組み合わせが初心者の方にはおすすめですが、あくまで「サテライト」なので、メインをしっかりと押さえている前提ではどれを選んでも良いと思います。ちなみに私はHDV1本です。
次回のお知らせ
いよいよ次回が本編としては最終回。次回は、「FIREはゴールじゃない!資産を守り育てる「リバランス」とリスク管理術」と題して、築き上げた資産を生涯にわたって維持していくための大切な管理方法についてお話しします。
コメント大歓迎です。あなたはVYM派?HDV派?それともSPYD派?はたまた別の銘柄や米国高配当株などを保有している方もいらっしゃるかもしれません。皆さんのサテライト戦略を教えてください。


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