第10回:FIREはゴールじゃない!資産を守り育てる「リバランス」とリスク管理術
全10回でお届けしてきたFIREブログ連載も、いよいよ最終回となりました(番外編は書くつもりですが)。ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
しかし、忘れてはならない大切なことがあります。それは、「FIREの達成はゴールではなく、新たなスタートである」ということです。準備中の私が言うことでもありませんが・・・
最終回の今回は、FPとして最も重要だと考えている、築き上げた大切な資産をFIRE後の長い人生でしっかりと守り、育てていくための「長期的な管理方法」についてお話しします。
ポートフォリオの健康診断、「リバランス」をしよう
投資を続けていると、当初決めた資産のバランスは、時間とともに自然と崩れていきます。この崩れてしまった資産の比率を、元の計画通りのバランスに戻してあげる作業。それが「リバランス」です 。
リバランスの具体的な方法
- 売却して調整する方法: 比率が高くなりすぎた資産(値上がりした資産)を一部売り、そのお金で比率が低くなった資産を買い増します 。
- 追加資金で調整する方法: これから投資するお金を、比率が低くなっている資産に優先的に投入していく方法です。資産形成段階では、こちらがおすすめです 。
「年に一回」など定期的にチェックする日を決め 、 まずはコア・サテライトの割合が自身で決めた割合(例えば8:2)とどれくらい乖離しているのかを確認してみましょう。日本で暮らしている方であれば日本円に換算した割合で調べるのが良いでしょう。
FIRE後の人生に潜む経済的なリスクとの付き合い方
- 市場の暴落リスク: パニックになって資産を投げ売りしないために、生活費の1〜2年分くらいの現金を「生活防衛資金」として、投資とは別に確保しておくことが非常に重要です。
- インフレリスク: モノの値段が上がり、お金の価値が下がってしまうインフレは、資産を静かに蝕む「見えざる敵」です 。これに対抗するのが、ポートフォリオの「コア」に据えた株式の成長です。
- 為替リスク: 米国株など外貨建ての資産を持っている場合、円高になると円換算での資産価値は目減りします 。これはグローバルに分散投資する上で避けられないリスクですが、逆に言えば、資産を円だけでなくドルなどにも分散できている証拠でもあります。
おわりに:あなたの人生は、あなたがデザインする
全10回にわたる連載、いかがでしたでしょうか・・・地味ですよね。物足りない方も多いかと思います。
「たった1年で1億円!(純)資産100倍!」なんてことはご紹介していません(できません)。実際には起こり得ることですが、天才か強運の持ち主しか為すことができないものだと思います。
そのかわりに、スタートしやすい、比較的再現性の高いやり方をご紹介したつもりです。私の場合は様々な変遷もあり、不動産の賃貸収入をベースにしていますが、もし私が20代〜30代前半であれば、ご紹介したやり方が最も有力な方法になると思います。
”再現性の高い ≒ 誰でもできる”です。まずはここからスタートし、資産とともに経験と知識を増やしながら自分なりのやり方を見つけていただければ良いなぁ、という想いで全10回を紡いできました。
FIREとは、単にお金持ちになって早く仕事を辞めることではありません。それは、お金の心配から解放されることで、自分自身の価値観に基づいて人生をデザインする自由を手に入れるための、強力なツールなのです 。
この連載が、あなたの経済的自由への道筋となったなら、これほど嬉しいことはありません。
次回からは番外編として、書き足りなかったことを付け足してみたいと思います。まだまだ道半ばですが、皆さんの参考になれば嬉しいです。


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