こんにちは、FP-kawaです。このブログでは、経済的自立と早期リタイア、いわゆる「FIRE」を目指すサラリーマンの皆さまに向けて、お金に関する様々な情報をお届けしています。
さて、前回(第2回)は、固定費削減の第一歩として「サブスクリプションサービスの見直し」についてお話ししました。手軽ながらも確実な成果に、少し自信がついた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、いよいよ「通信費」という、家計の中でも特にインパクトの大きい固定費の見直しに取り組みます。特に、毎月のスマートフォンの料金です。
「手続きが面倒くさそう」「よく分からないから」といった理由で、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンクなど)に毎月1万円近い料金を支払い続けている方も多いかもしれません。
しかし、この通信費こそ、一度見直せば毎月数千円、年間では5万円以上の節約も期待できる、効果の大きい項目なのです。
なぜ、通信費の見直しが進まないのか?
かつて、日本の携帯電話市場は、いわゆる3大キャリアが中心でした。スマートフォン本体の代金と通信料金がセットになった契約が主流で、選択肢が限られていた時代が長く続きました。
しかし、近年は政府の働きかけもあり、市場の競争が活発化しています。「格安SIM」と呼ばれる安価なサービスが次々と登場し、私たちは以前よりも自由に、そして賢く通信会社を選べるようになりました。
それでもなお、多くの方が大手キャリアを使い続ける背景には、
「格安SIMは通信が不安定そう、安かろう悪かろうなのでは?」という品質への不安
「乗り換えの手続きが複雑で面倒くさそう」という思い込み
「長年使っているから」という安心感や慣れ
といった、心理的なハードルがあるように思います。 これらの不安や疑問を一つひとつ整理しながら、具体的な乗り換え手順を解説していきます。
「格安SIM」の仕組みと品質
まず、「格安SIM」がなぜ安いのか、その仕組みをご説明します。
格安SIMを提供している会社は、「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ばれます。彼らは、自社で通信基地局などの大きな設備を持っていません。その代わりに、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアから通信回線をまとめてレンタルし、それを私たちユーザーに提供しています。
自社で大規模な設備投資をする必要がなく、また店舗をほとんど持たずオンラインでの手続きやサポートを主軸にすることで人件費などのコストを抑えられるため、その分、安い料金プランを実現できるというわけです。
「でも、通信品質は大丈夫なの?」という疑問が湧くかと思います。 答えは「基本的に、通信エリア(電波のつながる範囲)は大手キャリアと同じ」です。なぜなら、同じ回線を使っているからです。
ただし、注意点として、お昼休み(12時〜13時)など、多くの人が一斉にスマートフォンを使う時間帯には、通信速度が遅くなる場合がある、ということは知っておきましょう。
【実践編】格安SIMへの乗り換え3ステップ
乗り換えは、思っているほど難しくありません。以下の3ステップに沿って進めれば、どなたでも行うことができます。
ステップ1:自身の「利用状況」を把握する
まずは、自身に最適なプランを選ぶための準備です。現在契約しているキャリアのマイページ(My docomo, My au, My SoftBankなど)にログインし、以下の2点を確認しましょう。
毎月のデータ通信量(ギガ数) 直近3ヶ月分ほどを見て、ご自身が毎月平均で何GB使っているかを確認します。「毎月20GBのプランを契約しているけど、実際は5GBしか使っていなかった」というケースは非常によくあります。
通話時間 ほとんどLINE通話などで済ませているのか、仕事などで電話をよく使うのか。通話が多い場合は「かけ放題オプション」なども検討する必要があります。
ご自身の使い方を正確に把握することが、無駄のないプラン選びの第一歩です。
ステップ2:ご自身に合った格安SIMを「選ぶ」
利用状況が分かったら、いよいよ乗り換え先選びです。今は非常に多くのサービスがあり迷うかもしれませんが、大きく以下の3タイプに分かれます。
1)大手キャリアのサブブランド(ahamo, povo, LINEMOなど)
大手キャリア自身が提供するオンライン専用プランです。サポート体制も比較的しっかりしており、品質と価格のバランスが良く、初めての方にもおすすめです。
2)独立系の格安SIM(IIJmio, mineoなど)
料金プランが非常に細かく設定されており、ご自身の使い方にピッタリのプランが見つかれば、料金を抑えられる可能性があります。
3)楽天モバイル
上記とは異なり自社回線を持つ第4のキャリアです。データ無制限プラン(※エリア等による条件あり)などが特徴的で、使い方によっては非常に安価になります。
「格安SIM 比較」などのキーワードで検索し、比較サイトを参考にしながら、ステップ1で把握したご自身のデータ通信量に合ったプランを探してみてください。
ステップ3:MNP(携帯電話番号ポータビリティ)で「乗り換える」
乗り換え先を決めたら、いよいよ手続きです。現在の電話番号をそのまま引き継ぐためには「MNP(エムエヌピー)」という仕組みを利用します。
現在契約中のキャリアで「MNP予約番号」を取得する 電話やウェブサイトのマイページから、数分で簡単に取得できます。
乗り換え先の格安SIMに申し込む 新しい会社のウェブサイトで、プランを選択し、個人情報や取得したMNP予約番号を入力して申し込みます。(この時点では、まだ今のスマホは使えます)
SIMカードを受け取り、初期設定を行う 数日後に、新しいSIMカードが自宅に郵送されてきます。同封されているマニュアルに従って、SIMカードをスマホに挿し、簡単な初期設定(APN設定などと呼ばれます)を行えば、乗り換えは完了です。今では、物理的なSIMカードを使用するのではなく、スマホ内にSIM情報を書き込むe-SIMも一般的です。
この初期設定が、乗り換えの中で少し手間がかかる点かもしれませんが、どの会社も分かりやすいマニュアルを用意していますので、ご安心ください。
まとめ:一度の手間で、将来の資産形成が変わる
通信費の見直しは、サブスクの解約よりは少し手間がかかります。しかし、その効果は意外と大きいものです。
例えば、月額8,000円の方が月額2,500円のプランに乗り換えた場合、差額は5,500円。年間では66,000円もの固定費削減になります。
この66,000円を毎年、投資に回し続けることができれば、10年後、20年後には、あなたの資産形成を力強く後押ししてくれることが期待できます。
「面倒だ」という気持ちを乗り越える価値は十分にあると思います。この週末にでも、ぜひあなたのスマホ代を見直してみてはいかがでしょうか。
【次回予告】 【第4回】家計最大の聖域にメスを入れる!家賃と住宅ローンの見直し術
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